受動的音楽と能動的音楽

まず、好きな音楽から説明をします。

中学時代のアバ、ビリー・ジョエルから始まり、当時ヒットしていた洋楽を聞きまくっていました。
では、その前はというと、テレビで流れている歌謡曲を当然聴いていたわけで、
洋楽の存在(ビートルズという名前くらいは知っていたかも)を全く知りませんでした。
ある時、ラジオで耳にした洋楽を聴いてから、ほぼ洋楽オンリーとなり、当時は英語も分からずFEN(現在のAFN)をよく聞いていました。

 

さて表題の受動的音楽と能動的音楽についてですが、
これは当時洋楽を聴こうと思ったら受動的に聴くことはほぼ不可能で、
たまたま耳にした洋楽から入っていき、能動的に洋楽を聴き始めたわけです。

 

もし、受動的音楽だけを聴いていたら、(悪い意味で取らないでください)相変わらず日本のポップス、歌謡曲を聴いていたと考えられます。

 

残念ながら、日本ではオールラウンドな音楽を受動的に聴くことはできません。
たまにCMで昔のハードロックや70年代、80年代の洋楽などが使われますが、
恐らくプロデューサーがリアルタイムで、そのような音楽を聴いていた年代なのでしょう。

 

私は、過去にプログレッシブバンド、今現在はへヴィーメタルバンドをやっていますが、
それは能動的に音楽を聴いていた結果だと思います。

 

アメリカなどのミュージシャン(特にメタル系など)のインタビューを見ると
意外にもプログレを聴いているんですよ。
例えば、メガデスのデイブ・ムスティンのインタビューでジェネシスの「眩惑のブロードウェイ」を聴いていたなんて出てくると思ってませんでしたし、
アイスTはラップで有名ですが、実はハードロック、チープトリックが好きだったなど、
サンプリングではマイク・オールドフィールドを使っているなどです。

 

アメリカに行って思ったのですが、
ラジオではいろいろなジャンルの音楽が普通に聴けるわけですよ。

 

ロックはもちろん、ジャズ、クラシックなどあらゆる音楽です。
これらが普通に聴ける環境であるということが重要です。

 

一方、日本では残念ながら、そのような音楽は能動的に聴くしかありません。

 

日本のミュージシャンでも売れている人は、結構幅広く音楽を聴いています。
でも、世間に出す音楽は邦楽ポップスです。
いわゆるリスナーは、表面的な音だけでバックグラウンドまで聴きませんから、
正直、薄っぺらく感じてしまいます。

 

だからこそ音楽が好きなら、もっと能動的に音楽を聴いてほしいですね。

 

初めて買ったアルバム ビリー・ジョエル「ニューヨーク52番街」

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