プログレッシブ・ロックの隠れた名盤を紹介します。
イル・バレット・ディ・ブロンゾの「YS イプシロン・エッセ」は1972年に発売されたセカンドアルバムです。
以前は、ファーストアルバムも持っていたのですが、あまりの違いにすぐに中古屋で売ってしまいました。
今では手放さなければ良かったと反省しています。
ところで、この「YS イプシロン・エッセ」ですが、約30年ほど前に近所のレコード屋さんにプログレ担当の人がいて、その人のお勧めで購入しました。CDではなくレコードです。
それまでもイタリアのプログレバンドは色々と買っていて、気に入ってはいましたが、このアルバムは最初からインパクトが強すぎて、まさに自分が求めていたイタリアンプログレという感じだったのを覚えています。
恐らくですが、ゴブリンの「サスペリア」のようなおどろおどろしいものを求めていたのかなと思います。
余談ですが、途中のベースラインとかコピーしましたね(笑)。
何と言っても、このバンド(というかアルバム)のすごいところはオリジナリティーです。
例えば、サウンドで何々風という表現をしますが、
どれにも当てはまらないサウンドだと思います。
ゴブリンの「サスペリア」のようなと書きましたが、
「サスペリア」は1977年なので、それよりも前なんですよね。
1曲目は女性ボーカル(コーラス)から始まるのですが、やられちゃいました。
不安定なメロディーで一気に音楽に引き込まれましたね。
そして、おどろおどろしいオルガンサウンド。
メンバーではありませんが、所々でフィーチャーされている女性ボーカルが効果的ですね。
明るいプログレではなく、ダークなプログレを求めている方やホラー映画音楽が好きな方にお勧めの名盤です。
データを調べるためにググったところ、なんと、2回も来日していたんですね。知らなかった。観たかったなー
昔の白黒映画を思わせる女性のジャケット(本物の写真ですかね?)、裏面はメンバーの写真、このメンバー、いかにもロック的でかっこよくないですか?
メタルにも通じるルックスですね。
■収録曲
- Introduzione - 11:22
- Primo incontro - 7:16
- Secondo incontro - 7:39
- Terzo incontro - 9:28
- Epilogo - 2:02
■参加メンバー
- Gianni Leone - voce, organo, pianoforte, mellotron, sintetizzatore moog, spinetta, celesta, tastiere
- Lino Ajello - chitarra
- Vito Manzari - basso
- Gianchi Stringa - batteria
- Daina Dini - testi
- Franco Sala - tecnico del suono
ちなみにこちらがファーストアルバムです。
最後に、プログレ名盤シリーズはCDを聴く都度に色々と感想を書き足しますのでご了解くださいね。