「メタル界の帝王」オジー・オズボーンさん死去 76歳 5日に出身地で「最後のコンサート」を開催

Yahoo!ニュースより

「メタル界の帝王」オジー・オズボーンさん死去 76歳 5日に出身地で「最後のコンサート」を開催

「メタル界の帝王」として知られ英ロックバンド「ブラック・サバス」のボーカルとして活動したオジー・オズボーンさんが22日、英国で死去した。

76歳。死因は公表されていない。BBC放送などが報じた。

オジーさんは2018年からラストと位置づけるツアーを行っていたが、19年に自宅で転倒し脊椎を損傷して中止に。

20年にはパーキンソン病を患っていると公表。23年にツアーからの引退も発表していた。  

そんな中、今月5日に出身地の英中部・バーミンガムで「最後のコンサート」を開催した。

ガンズ・アンド・ローゼズやメタリカといったロック界を代表するバンドが次々とパフォーマンスを行い、オジーさんは終盤に登場。

椅子に腰かけたまま歌いファンを魅了した。ラストにはサバスのオリジナルメンバーが集結。これが最後の表舞台となった。  

オジーさんは70年にサバスのボーカルとしてデビュー。

攻撃的なギターサウンドに、揺らぎを伴う金属音的な声を乗せることで独自の音楽を作り上げた。

悪魔的で退廃的な世界観も相まって“ヘビーメタルの元祖”と評されることもある。2作目のアルバム「パラノイド」はロック史に残る名盤として知られている。

自身のアルコール依存症やメンバー間の不仲もあり79年以降はソロ活動がメインとなった。

80年リリースのソロ第1作となるアルバム「ブリザード・オブ・オズ」の収録曲「クレイジー・トレイン」が大ヒット。

94年には「アイ・ドント・ウォント・トゥ・チェンジ・ザ・ワールド」で米グラミー賞を獲得した。  

ハトを生きたまま食いちぎったり、ステージから生肉を投げるなどの過激なパフォーマンスでもファンを魅了。

コウモリを食いちぎったときには感染症になり、注射を打ちながらツアーを続けたことは伝説になっている。

00年代にはオジーさんと家族の日常生活を取り上げたテレビ番組が世界的にヒットするなど、多くの話題を振りまいた生涯だった。  

オジー・オズボーン 1948年12月3日生まれ、英バーミンガム出身。

68年にバンドを結成し、70年にブラック・サバスとしてアルバム「黒い安息日」でデビュー。

77年に脱退するが、その後何度か再結成。ソロ活動では02年にエリザベス女王在位50周年記念コンサートに出演。

06年にはサバスとして、24年には個人として「ロックの殿堂」入りを果たした。
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