ロキシー・ミュージックの「Viva!」について語ります。
実のところ、最初に買ったのは「Avalon(アヴァロン)」なんですが、
その次に買ったのが「Viva!」です。
しかもCDではなくLPを買いました。
(のちにCDも買いましたけど)
「Viva!」は1976年に発表されたライブアルバムですが、曲によって収録時期やメンバーが違うものの、
ひとつのライブアルバムとして、うまくまとまっています。
ちなみに初期ロキシー・ミュージックの最後のアルバム(音楽的にも)です。
特筆すべきことは、何といってもエディー・ジョブソンがキーボード、ヴァイオリンで参加していることです。
オリジナルのキーボード奏者はブライアン・イーノです。
ちなみにファーストアルバム「Roxy Music」のプロデューサーはキング・クリムゾンのピート・シンフィールドです。
エディー・ジョブソンはブライアン・イーノ脱退後の1973年に発表された3枚目の「ストランデッド(Stranded)」から参加しています。
さて、このライブアルバムのすごいところは、何といってもジョン・ウェットンが参加しているところです。
後々、UKでウェットンとジュブソンが一緒にやるなんて、この頃は想像できなかったでしょうね。
参加メンバー
Bryan Ferry - vocals, keyboards
Eddie Jobson - electric violin, synthesizer, keyboards
Andy Mackay - saxophone, oboe
Phil Manzanera - guitar
Paul Thompson - drums
ベースが曲によって違います。
では曲紹介です。
1.Out Of The Blue (Newcastle City Hall, 27 or 28 October 1974)
「カントリー・ライフ」に収録されている曲ですが、
ジョン・ウェットンがベースを弾いていおり原曲よりも荒々しい演奏をなっています。
キング・クリムゾン解散後から年数は経っているものの、クリムゾンを感じさせる演奏で、
しかも、エディー・ジョブソンのヴァイオリンソロもあり、最初から感動モノの曲となっています。
Andy Mackayのオーボエもいい感じですね。
2.Pyjamarama (Glasgow Apollo, 2 November 1973)
シングルのみで発表された曲です。
よくわかりませんが、イントロで流れるコーラスっぽいのはメロトロンなんでしょうかね?
Andy Mackayのサックスがかなりフィーチャーされている曲です。
ベースはSal Maidaが演奏しています。
3.The Bogus Man (Newcastle City Hall, 27 or 28 October 1974)
「For Your Pleasure」に収録されいる曲です。
この曲もベースはジョン・ウェットンです。
歪んだベースサウンドがいい感じです。
4.Chance Meeting (Glasgow Apollo, 2 November 1973)
「Roxy Music」に収録されいる曲です。
かなりプログレっぽい雰囲気の曲で、後々のオシャレな路線とは全く違うサウンドとなっています。
5.Both Ends Burning (Wembley Empire Pool, 17 or 18 October 1975)
「Siren」に収録されいる曲です。
前曲から繋がっているものの、収録時期やメンバー(ベース)が違うにも関わらず、
いきなりポップな展開になるようなプロデュースとなっており、違和感を感じません。
この曲ではThe Sirensというコーラスグループが加わっています。
6.If There Is Something (Newcastle City Hall, 27 or 28 October 1974)
「Roxy Music」に収録されいる曲です。
ポップな感じで始まるものの、途中からキング・クリムゾンを思わせるような展開になっています。
しかも10分半という大曲です。
やはり、キング・クリムゾンのピート・シンフィールドがプロデュースしているからでしょうかね?
曲も「エピタフ」のような感じだし。
さらにクリムゾン色に拍車をかけているのが、ジョン・ウェットンのベースです。
7.In Every Dream Home A Heartache (Newcastle City Hall, 27 or 28 October 1974)
「For Your Pleasure」に収録されいる曲です。
この曲はダークなプログレって感じです。
エディー・ジョブソンのヴァイオリンとジョン・ウェットンのベースがいい感じです。
初期のロキシー・ミュージックはポップな中にもプログレっぽい曲があり、
そういう意味ではちょっと変わった個性的なバンドです。
この曲も後半はクリムゾンっぽくっていいです。
8.Do The Strand (Newcastle City Hall, 27 or 28 October 1974)
「For Your Pleasure」に収録されいる曲です。
前曲の最後の方でアンコールのような拍手があり、この曲が始まります。
当時のライブ曲の構成は分かりませんが、実際にアンコールで演奏されていたのかもしれません。
プログレのようなポップなような、どちらとも言えない、いかにもロキシー・ミュージックという感じの曲ですね。
聴かなくちゃわからないでしょうけど、いいアルバムです。
今でも仕事をしながら聴くことがあり、しかも聴くだびに何かしらの発見があります。
もしかしたら、プログレファンには敬遠されているかもしれませんが、
先入観を持たずに聴いてもらいたいアルバムです。
「Avalon(アヴァロン)」もお気に入りのアルバムなので、またブログで書こうかと思います。