Magnumというハーモニウム(オルガン)

管理者さんからコレクトしている楽器の紹介してよというリクエストがあったんですけど。
めんどくさがりの自分でなかなかやる気が起こらなかったのですけど。

やっとやります!


まずはリードオルガン。
オルガンは一つしか持ってないのですけどね。
といってもまともなオルガンじゃないです。
エンブレムの部分が一応譜面台らしいですが小さすぎて何も置けませんけどね。


かつてアメリカで売られていたものでしょうか。
「Magnum」というプリントエンブレムがあります。
アンティーク好きな頭のおかしい人たちの間では有名らしいです。


音域は一応25キーの2オクターブ。


右横に回転式のスイッチがあります。
これでモーターが回り、それでエアコンプレッサが起動して鍵盤を押すと音がするのは通常のリードオルガンと同じ。
手を置いたときの感じは。


ただ。
これは子供のおもちゃで。
コンプレッサと云っても大したパワーがあるわけではなく、「音がするだけマシ」という感覚でしょうか。
この楽器のために曲を書こうとも考えたことはありますがエアに反応する速度があまりにも鈍いので断念しました。

日本では(たぶんアメリカでも)このタイプを「オルガン」と呼んでいるのが現状ですが。
ヨーロッパでは基本的に「オルガン」と言えば「パイプオルガン」のことしか指さないと思われます。
ま、実際には自分もヨーロッパで暮らしたことがあるわけでもないのでわかんないですけどね。
木管楽器同様に音舌を空気で振るわせて音を出す鍵盤楽器が19世紀末に(たぶんフランスで)開発され、それは「ハーモニウム」という名がつけられていて。
19世紀末から20世紀にかけての作曲家の作品には「ハーモニウムのための音楽」というのがいくつか見られます。
当時としてはかなり豪華な楽器が制作されてそれは現在でも残っているようです。
それがヨーロッパ中にある程度広まったのでしょう。

そして植民地として占領されていたインドにわたり、インドではコーランなどの伴奏用として使うのでしょうか。
もっと小型化されて楽器の背面にふいごをつけそれを片手で操作し、片手だけで演奏する形態のものが現在でもインドでは作られているようです。
イギリスの植民地であったという歴史を考えれば納得するのですが、バグパイプのように音程を変えることのできない和音を出す音栓(ストップ)があるものがほとんどのようです。
それをインドでは「ハーモニウム」という名前で残しているのですが。

昨今のバカ女とかアホ男がヨガにはまっているのは周知のとおりですが。
そこでインドのこの楽器のことだけを「ハーモニウム」と勘違いしているバカ日本人増殖中で、音楽専門家もその片手で操作するものだけを「ハーモニウムと呼ぶ」と思っているらしいという嘆かわしい現状です。
バカにはうんざりだぜ!

ま、どちらにしても足踏みオルガンもリードオルガンも鍵盤ハーモニカも、すべて「ハーモニウム」と呼んでいいのでしょうね。
インドの手漕ぎハーモニウムはちょっと音栓が壊れてはいますがうちにもありますので、次回にでもご紹介しましょう。

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