パット・メセニー・グループ OFFRAMP(オフランプ)

パット・メセニー・グループのオフランプ(1981年)について語ります。

 

 

このブログを読んでいる方はパット・メセニーというジャズギタリストを知っていると思いますが、

一般的な日本人には知られていないミュージシャンだと思います。

 

そもそも私がパット・メセニーという名前を初めて聞いたのは高校生の時で、

パット・メセニー好きの同級生がおり音楽雑誌の写真を見せてもらったと記憶してます。

 

その頃、FMラジオで聴いた時には特に印象が無くスルーしていましたが、

転機が訪れたのが、20歳か21歳くらいの時だと思います。

 

当時、プロやセミプロのミュージシャンと知り合う機会があり、

先輩ミュージシャンとして色々と音楽のことを教えてもらいました。

 

よくアルバイトの後に彼らの家に遊びに行っていましたが、

ある時、パット・メセニーを聴いたことがないので聴かせてほしいという話をして

その時に聴かせてもらったがパット・メセニー・グループの「オフランプ OFFRAMP」でした。

 

自分が想像していたジャズではなく、

ジャズギタリストながらローランドのギターシンセ(ローランドG303)を使っており、

使い方が絶妙でお涙頂戴ものの感動がありました。

 

特に最初の1曲目と2曲目でやられてしまいました(笑)。

 

というのは、ローランドのギターシンセは、そもそもどのようなニーズとコンセプトで作ったかわかりませんが、

ピッキングに対する反応が遅いとか使い勝手が悪いとかでギタリストの評判がイマイチだったと記憶しています。

 

しかしながらパット・メセニーはローランドG303の特徴や音色を活かした曲作り、プレイをしており、

どのように使ったら効果的かということを考えるところがすごいと感じました。

多分、パット・メセニーはローランドのギターシンセを気に入っていたのだとは思いますけど。

 

1曲目 舟歌 - "Barcarole"

いきなりギターシンセから始まる曲です。

最初に聞いた時には気づきませんでしたがパーカッションの使い方がブラジル音楽っぽいですね。

 

2曲目 ついておいで - "Are You Going With Me?"

この曲が個人的にはベストです。

最初のハーモニカっぽいフレーズがパット・メセニーのギターシンセだと勝手に思ってましたが、

こちらはライル・メイズのシンセだと最近youtubeの動画を見て知りました。

途中からメセニーのギターシンセが入ってきます。

ギターシンセのレスポンシブの悪いところを逆手に取ったギターソロが感動ものです。

ハマリングやプリングオフを多用してますが音としてちゃんと拾っているので意外と楽器としても当時としては優秀だったのかなとおもいます。

 

最近、Anna Maria Jopekという女性ボーカルが入った動画が2008年にYoutubeにアップされていたのを発見しました。

曲そのものがいいので、アレンジが変わっても新たな感動がありました。

 

 

3曲目 オー・レ - "Au Lait"

一転してアコースティックなヨーロピアン風の曲です。

なんとも言えない哀愁が漂っていていい感じです。

 

4曲目 エイティーン - "Eighteen"

この曲ではメインギターのフルアコを使っていますが、

作曲する時にはメセニーがピアノをライル・メイズがギターを弾いて作ったそうです。

曲目はスティーヴ・ライヒの「18人の音楽家のための音楽」より命名されたとのことですが、

ミニマルミュージックの影響も受けているとは驚きです。

曲自体はミニマルではないですけど。

 

5曲目 オフランプ - "Offramp"

タイトル曲です。

こちらもギターシンセから始まりますが、

ベースはウッドベースを使っており、

インプロヴィゼーション的な曲です。

 

6曲目 ジェームス - "James"

Wikipediaを見て初めて知りましたが、

ジェームス・テイラーに捧げられた曲とのことです。

なお、ジェームス・テイラーはアメリカのシンガーソングライターです。

前にもブログに書きましたが、

アメリカとかイギリスなどのミュージシャンは普段流れている音楽が日本とは全く違うので、

ロック、ジャズなどジャンルを問わず聴いている音楽の幅が広いです。

とは言え、私自身はジェームス・テイラーをほとんど聴いたことが無いので、

イメージが結びつかないのですが・・・

そもそも先入観無しで聴いていたので、

聴きやすい邪魔にならない軽めのジャズという印象です。

 

7曲目 ザ・バット パートII - "The Bat, Pt. 2"

改めて聴いて驚きました。

アラン・ホールズワースとパット・メセニーに全く共通点が無いと思っていましたが、

始まりのところはハーモナイザーを多用していたホールズワースの雰囲気に通じるものがあります。

先ほど1曲目と2曲目でやられてしまったと書きましたが、

最後の曲もアンビエンス系で感動しました。

 

今回、Wikipediaやローランド・ギターシンセで検索しながらブログを書きましたが、

改めて発見がありました。

 

ちなみにローランドG303のギター本体はグレコのようです。

 

このブログを読んで気になった方はぜひとも聴いてください!

 

 

 

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