日本ではほとんど無名のバンド「ラッシュ」について語ります。
なぜ、急に語ることになったかというと、最近の活動が気になりWikiを見たら、なんと残念なことに2020年1月7日にドラマーのニール・パートが脳腫瘍のため逝去していました。
その記事を見て、今一度、ラッシュについて紹介するべきだと思ったわけです。
ラッシュは、1968年にギターのアレックス・ライフソンが結成しましたが、メンバーチェンジがありベースがゲディ・リー、セカンドアルバムよりドラムがニール・バートになり活動休止まで不動のメンバーとなりました。
なお、ニール・バートは加入後、ほとんどの歌詞を担当していました。
ジャズドラムの影響を受けつつも豪快かつ繊細なドラムプレイと同時に文学的な歌詞が書けるという多彩な人物でした。
ラッシュは日本ではほぼ無名ではあるものの、アメリカ、カナダでは絶大な人気をほこるバンドで、私が加入していたメタルバンド「Ritual Carnage」のボーカル、ダミアン(アメリカ人)に「ラッシュって聴いたことある」なんて馬鹿な質問をしたところ、当たり前のように聴いたことがあると答えていました(笑)。
余談ですが、シカゴ・ファイアというアメリカのドラマの一話の中ですが、マンチ(クリスチャン・ストールティ)がラッシュのメンバーに会えるということで喜んでいた場面がありましたね。
そのエピソードでは実際に、アレックス・ライフソンとゲディ・リーがゲスト出演していました。
日本では考えられないくらい人気があるということですね。
(逆になんで日本では無名なんでしょう?)
私が最初に聴いたアルバムはライブアルバムの「神話大全 Exit...Stage Left」です。
元々はFMでたまたま流れていたのですが、最初に聴いたときには本当に驚いて、それまでブリティッシュやヨーロッパのプログレばかり聴いていたので、カナダにこんなすごいバンドがあるのか、と思ったものです。
翌日には近所の新星堂国分寺店でレコードを買いました(笑)。
でも、いわゆるプログレ路線(大作路線)は1978年の「神々の戦い Hemispheres」までで、すでに小曲路線に変更をしていた頃でした。
その後、「シグナルズ Signals」「グレイス・アンダー・プレッシャー Grace Under Pressure」を発表し、待望の初来日公演(というか唯一の来日公演)があり観に行きました。
その来日公演ですが、まず、外国人(たぶんアメリカ人)の客が多くて、実際に、自分の席に間違ってアメリカ人が座っていて正しい席の場所をたどたどしい英語で教えた記憶があります。
武道館公演のため音は悪かったですが、生ラッシュ(笑)に感動しました。
ラッシュはギター、ベース、ドラムのスリーピースバンドで、キーボードがいませんが、ペダルベースやベース兼シンセのような感じで器用に演奏をしていました。
楽器演奏で補えないところは同期されたシンセを流すような感じです。
ドラマーのニール・パートはクリックを聴きながらドラムを叩くという先駆者だったかもしれませんね。
ちなみに「神話大全 Exit...Stage Left」を買ったころは、まだベースを弾いていなかったのですが、写真のリッケンバッカーが印象的で、クリス・スクワイヤのリッケンもそうですが、後々にリッケンバッカー4001がメインベースになったきっかけになったことは確かです。
ラッシュのアルバムを紹介したいところですが、ここでは書ききれませんので、時期をみて書いていきたいと思います。
まだラッシュを聴いたことが無いという方は入門として「神話大全 Exit...Stage Left」をお勧めします。