プログレッシブ・ロックの隠れた名盤を紹介します。
なんと!イタリアのジャズロックバンド「アルティ・エ・メスティエリ」が2019年5月18日に川崎CLUB CITTAで公演を行います!
対バンは、これまたイタリアのジャズロックで有名な「アレア」です!
チケットが完売することが予想されますが、絶対に観に行きたいです!
アルティ・エ・メスティエリ(Arti & Mestieri)は1973年(活動は1974年から)に結成されたイタリアのジャズロックバンドです。
ちなみにアルティ・エ・メスティエリとはイタリア語で「芸術家と職人」という意味です。
「ティルト Tilt」は1974年に発表したファーストアルバムで、当時のメンバーは、ジジ・ヴェネゴーニ (ギター)、ジョヴァンニ・ヴィリアール(ヴァイオリン、ヴォーカル)、アルトゥーロ・ヴィターレ(サックス、フルート)、マルコ・ガレージ(ベース)、ベッペ・クロヴェッラ(キーボード)、フリオ・キリコ(ドラムス)の6人です。
サウンド的にはジャズロックになりますが、ヴァイオリン、サックス、メロトロンをフィーチャーしているためか、前期と後期のキング・クリムゾン(1969~1974年)を合わせた感じです(と言ってもギターはロバート・フリップ風ではありませんが・・・)。
ついでに言うと、ヴォーカルスタイルもグレック・レイクやジョン・ウェットン的ではないですが、逆にイタリア的な抒情性がいいです。
そして、何といってもサウンドの核はフリオ・キリコのドラムです。
曲に対するドラムのアプローチが普通ではないです。
通常、ドラムというのは4ビートであれ、8ビートであれリズムを刻むのが基本ですが、曲の後ろでドラムソロをやっているような演奏です。
ベース奏者である私から考えると、よくアンサンブルが成立しているなーと感じます。
楽器を演奏している方なら、曲だけではなく演奏を聴いてみると面白いですよ。
■収録曲
- "Gravita 9,81" (Gigi Venegoni) – 4:05
- "Strips" (Beppe Crovella, Furio Chirico, Gigi Venegon) – 4:39
- "Corrosione" (Gigi Venegoni) – 1:37
- "Positivo/Negativo" (Gigi Venegoni) – 3:29
- "In Cammino" (Gigi Venegoni) – 5:36
- "Farenheit" (Beppe Crovella) – 1:15
- "Articolazioni" (Gigi Venegoni) – 13:24
- "Tilt" (Beppe Crovella) – 2:29
■参加メンバー
- Gigi Venegon - Guitar, Synthesizer
- Marco Gallesi - Bass
- Beppe Crovella - Electric Piano, Piano, Synthesizer, Mellotron, Organ
- Arturo Vitale - Soprano Saxophone, Baritone Saxophone, Clarinet, Bass Clarinet, Vibraphone
- Giovanni Vigliar - Violin, Vocals, Percussion
- Furio Chirico - Drums, Percussion
最後に、プログレ名盤シリーズはCDを聴く都度に色々と感想を書き足しますのでご了解ください。