前から薄々思っていたのですけど。
思い切って変えてしまったことがあります。
それがピアノを弾く時のイスの高さ。
もともとすっげ~へたくそな学生時代には、かなり椅子を高くしていました。
イスが用意できない場所では、折りたたみのパイプ椅子に雑誌を5・6冊積んでその上に座っていたような記憶が。
だからイスの高さはヘタすると60㎝以上あったのかもしれません。
鍵盤面の高さが通常は70㎝ほどですから、とんでもない高さなんですけど。
ろくろくまともな演奏ができないヘタな時に椅子が高くなるのは原因があって。
今思えば明確にわかります。
指がまともに動かないもどかしさがあって、それを力強さでごまかそうとする。
しかも、きちんとしたパワーある演奏ができないので、鍵盤の上から覆いかぶさるような感じで自分の体重をのっけることでパワーを出そうとする。
それでどんどんと椅子が高くなる。
でも。
身体で押さえつけているから、体重が指にのっかって指は余計に動くわけがない。
さも脱力しているつもりで、実際にはガチガチに力んでいる。
そんな状態になっているのを確認するのは簡単。
ハノン教則本の基礎練習20番までを机の上でエア鍵盤で弾いて指を動かしてみる。
まったく言うことをきかない。
そういう状態であれば、指はそれぞれの筋肉が鍛えられてないために、その人間はまったくピアノが弾けないということになる。
自分がその状態だったわけです。
大学を卒業してテングになっていたんでしょう。
その「自分は弾けないのだ」ということに気づいたのが30歳ほど。
遅すぎる。
そこから指のトレーニングで、「力まない」「指自体の筋肉を動かす」「手首の柔軟性」「肘を張らない」「肩を上げない」などなど、とにかくそれに気をつけてやってきたわけです。
とともに。
高すぎる椅子を低くして。
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ここまで書きかけの記事でしたけど。
ほっとくのもなんですから。
「低くすればいいってもんぢゃない」ことにやっと気づいたってことを書きたかったのです。
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