ショパン・エチュード 作品10-03

ここんとここのブログも(サイトを開くめんどくささから)全然登校していませんでしたけど。
5月おしまいくいからラフマニノフやらショパンの、曲数がある程度ある曲集の通し練習をやりはじめたのです。
 
ショパン・エチュード通し練習。
二巡目ですが。
 
本日はお日柄もよく。
作品10−3で別名「別れの曲」ってヤツ。
どこのバカがつけたか知らないけど、くっだらね〜副題だ。
 
 
ともかく。
この曲はこの曲で難しいですよね。
弾く音符自体は何度かやりゃわかる。
次の画像、これはパデレフスキ版全4ページ中の3ページ目。
 
 
この8小節だけおかしくなる。
これは原曲の書き方が悪いのでしょう。
ショパン、頭悪過ぎ。
 
きっとこの曲を弾いている99%までのピアニストが「できねぇから」ということで弾いていることでしょう。
自分もずっとそうでしたしね。
 
何が?
この8小節間、16分音符の最初の一発目が弱い音になるように書かれていて、本来の音のリズムは・・・
 
んたらら ・んたらら・んたらら・んたらら・・・
 
の繰り返しになるのですけど。
これがこの曲においてはすんげ〜取りにくい。
どう練習してみてもほとんどの人間は最初の一発目の音を別個に考えて・・・
 
ん・たららん・たららん・たららん・たららん・・・
 
と弾くことでごまかしてますね。
聞いている方もそうとしか聞こえないし。
自分もこの曲を弾くはるか前のガキ時代、中学生くらいで知った頃は楽譜をみたことがないのでそう書いてある楽譜なのかと思っていました。
でも、理屈的にはそれではリズムがずれているので、この最後の音で「・・・あれ?ずれた?」と感じてしまう。
音の流れはそうするのですけど、強拍はあくまで強拍の位置に感じられない演奏はクズでしょう。
 
 
これはいっちゃん最初のガキの時に自分の頭がそうやってずれて聞いてしまったため、正確な楽譜の位置がわかるようになったあともずっと修正できずにいて。
「自分だけか?」と思っていましたが。
ポップスに編曲された音楽を聴くと、まちがいなく誰もが勘違いして聞いてしまって、みんな大人になっても修正できずに。
 
どぉでもいい!
「たららん・たららん」でやろうぜ!
みんなそう聞こえてるんだし。
原曲を書いたフレデリックやきちんと正確なリズムを感じさせないクズ演奏をしてきた歴代のクソピアニストどもが悪い!
 
・・・となったのだと思うのです。
これは有名なロック音楽にもあることで。
いちばん顕著なのがかの名曲、レッド・ツェッペリンの「天国への階段」での後半。
ギターソロに入る前に特徴的な「じゃかじゃ〜ん、じゃかじゃ〜ん・・・」のリズムのところで。
本来あってはならないプロのロックミュージシャンたちがこぞってここでリズムをまちがえているのですけど。
 
 
ここをコピーバンドの全ての人間が間違えているのです。
 
「じゃか」の部分をアウフタクト(前の小節の音)と捉えてしまって。
小節に当てはめると・・・
 
じゃか
じゃ〜ん じゃか
じゃ〜ん じゃか
じゃ〜んじゃ〜ん・・・
 
とやっているのですけど。
ツェッペリンのホントのリズムは「じゃか」こそが小節の頭にくる強拍で・・・
 
じゃかじゃ〜〜ん
じゃかじゃ〜〜ん
じゃかじゃ〜
んじゃ〜んじゃ〜んじゃ〜
んたら〜ららら〜ん
んたら〜ららら〜ん
 
となっていることにみ〜んな気づかない。
(わかる人にしか通じないこの説明・・・)
気づけばすんげ〜スッキリしたリズムの部分なのに、変拍子と思い込んでいる。
そこと同じ状態の音楽です。
 
それが。
やっと現在修正された頭で練習できてますだよ。
これが聞いている誰もがこの修正されたリズムで聞こえるように、どう弾いたらそう聞こえるようになるか、そこんとこが面白いですねぇ。
 
 
が!
それは俺の役割じゃないので。
それができないアホピアニストどもに悪態をつき続けていくのがわたくしの使命と考えています。
 
(● ̄▽ ̄●)

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