ソルフェージュについて

いつも思いつきはたくさんありますけど。
今度はソルフェージュについて。
 
音楽の基本となる下地として音楽の基本訓練があるのですけど。
それが「リトミック」と「ソルフェージュ」
 
「リトミック Rythmique」ってのはリズムという言葉が織り込まれている通りリズムについての訓練。
そして「ソルフェージュ Solfège」は「ソからファまで(つまり全部の音)」という語源で、音符を読み旋律だけで和声を読み取り音楽がどう流れているのかを読み取って自分の声でそれを実証する訓練。
現代は天才揃いでガキ時代から英才教育を受けるので「できて当たり前」というので意味が変わるかもしれませんけど。
どちらにしても、自分の時でも「そのくらいできなくて音楽の学校に進むわけがない」と思っていましたけど。
 
「できて当たり前」と思っていたその基礎素養ですけど。
今日突然に、「あぁ、できてないヤツばかりだったんだ」と言うことに気づきました。
 
自分もリトミックについては特に訓練は受けてないんですけど。
たぶんバンド小僧とかやっていた人間ならリズムなんてわからんきゃバンドができないわけですから。
自分もそうでした。
70年代80年代以降のポップスはシンコペーション抜きではあり得ないわけですし。
だからバンド小僧やってりゃ否応なくリトミックの訓練ができているわけで。
だから「音楽をやる人間にリズムのとり方が理解できてない人間がいる」なんてこと自体が「あり得ないこと」で「そんな人間の存在は理解できないこと」で。
 
それからソルフェージュ。
こちらは「読譜の訓練」になるんでしょうかね。
とにかく初見で旋律の音符を読みながら「実際に音として旋律を歌う」訓練になるんでしょうか。
ただ音にするだけではなく、ドレミの読み方で旋律を歌う。
音大に進むなら不可欠の訓練ですからね。
音大に進まなくても稽古事で音楽やってりゃ教えるだろ?と思っていたんですけどね。
 
それが。
何ヶ月か前に?去年だっけ?Mさんと話しているとき、それから別の時の話の内容で「こんな人がいて」という話題になったんですけどね。
 
「ミやシの#だとか、ファやドの♭の存在の意味がわからないという人間がいる」
「2拍内3連符だとか4拍内3連符の捉え方がわからない」
 
ということ。
音楽やっていて「ミやシの#」あるいは「ファやドの♭」の存在意義が分からない人間がいるのか?
それに、2拍だろうが4拍だろうが3連符が取れないなんて人間が音楽をずっとやってるのにわからないなんていねぇだろ?
・・・と思っていたのですけどね。
 
ふと以前の知り合いたちの発言を思い出しました。
音大生時代の同じクラスの人間に、そういえば「読譜ができない」「ソルフェージュができない」とぬかしていたヤツがいました。
冗談かと今日の今日まで思ってましたし。
それに、数年前だっけ?知り合いとろくざ自作の曲を2台ピアノで演奏するときに曲中にド♭がでてくるんですけど。
「読みにくいからシで書いてよ」と言われたことを。
もちろんシに書き換えやしません、その音はド♭ですから。
そしてその演奏実現はムリでした。
ソルフェージュが本当の意味でできなくて、それでただ書いてある音を出そうとする人間にはムリな曲です。
ってより、「楽譜に書いてある音楽を演奏しよう」としているのにソルフェージュができなくて演奏しようがない。
特に鍵盤楽器なら。
マジ、誰でもできているのかと自分は思ってました。
他のことはどんなにバカでも、音楽のことはできてんだろ?と。
和声学とか対位法だって、あんなもの勉強するものではなく自然と理解できていることを確認するだけのつまんね~授業だと思ってました。
 
だから常々「音大生は偏差値40の人間ばかりなんでバカばかり」と言っていましたけど。
音大が偏差値40レベルだったって事実を知った時もショックでしたが。
まさかホントに音楽のことも理解できてなかったなんて。
死にたくなるほどすんげ~ショックだね。
「バカばかり」なんて失礼な書き方でしたが「偏差値が低くて理解できない」わけではなく、高学歴でも音楽の基礎が理解できてない人ばっかりってことに、や~~~~~~~~~~~っと気づいたのです。
 
まぁいいんです。
そういう人間はそういうことでやってきて、きっと死ぬまでそうやっているんでしょう。
道理でね。
そういう連中、移動ドの存在意義が理解できないわけだ。
 
まぁいいです。
どっちにしても「大学受験のための勉強」が商売にはちょうどいいということは無論のことで。
カネになるかは別として。
(リトミックはともかく)有名なソルフェージュの楽譜を編纂しなおして売ろうかと思います。
ソルフェージュは退屈な勉強ですからね。
おまけとして華やかな伴奏を自分が新たに作りつけてあげましょう。
 
編纂するのはダンノーゼルという19世紀後半の音楽教育家の著した「Solfege des Solfeges」。
内容は・・・退屈の極致です。
ま、とにかくそれの楽譜をやろうと。
 
今まで「ソルフェージュを訓練してない人間なんていない」「訓練とか言う問題ではなく音楽の勉強したヤツが読譜ができないわけがない」という自分の思い込みで必要性を感じていませんでしたけど。
特に音大生あるいはクラシカル音楽関連人間はできなきゃいかんだろ~が!
ただでさえバカなんだから、読譜くらいちゃんとやれ!
バカにも限度がある!
 
そして。
今まで「できて当たり前」と思っていたのでソルフェージュの楽譜などはすべてとっくの昔に捨ててしまっていたんですけどね。
とにかく興味なんてまったくなかったんで意識もしてませんでしたが。
その有名な音楽教育者、ダンノーゼル。
 
 
アルファベットでは「Dannhäuser」、これってドイツ系民族ってことでしょな。
ウィキでは「ダンハウザー」という読みになってますが。
ウィキってマジいいかげんすね。
ドイツ系だろうがパリ生まれのフランス人なんだから「ダンノーゼル」って読もうぜ、と思うのです。
第一にドイツ人的に読ませるなら「ダンホイザー」だろが。
 
 
そして共著がルモアール。
なるほどね。
現在残るフランスの楽譜出版社の創設者って、ダンノーゼルと音楽院の同窓生だったのかな。
 
ま、ともかくやってみよかね。
ということで。
どんどんやることだけ増やして、自分の首をますます絞めてます。
すべてが未完成のままで死ぬのが夢です。
 
 
あ、ちなみに。
WullnerのChorubungenもロクザ編の伴奏譜を作ろうと思ってます~。

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