基礎練習をいろいろと試行錯誤しながらやっていますけど。
●ハノン1-31番
★毎日リズムパターンを変える。
★毎日スタートするる調を変えて一番毎調変えしての全調練習。
★短調での全調練習。
●スケール・アルペジオ全調
●オクターブスケール・アルペジオ全調
●シンコペーションオクターブスケール全調
●分割オクターブスケール全調
●逆行スケール・アルペジオ全調
●並行3度スケール全調
●並行6度アルペジオ全調
最初はハノン31番までのハ長調オンリーだけでしたけど。
次第に課題を増やして。
さらに去年からの改良点として大きなものがハノン31番までの、リズム変奏、全調練習、短調全調練習でしょうか。
それから結構自分で甘く見ていたことですが、手指のストレッチ。
ある人がストレッチをやっていることをちょっと鼻で嗤いかけて、それで思いなおしたのです。
やらずにいて嗤うのは人でなしのやることで。
やってみなければわからない。
やってみたところ。
なぜもっともっと早く、十代のころからやらなかったのかと後悔です。
指の間の開きなど、オクターブが届けば重要な点だとは思っていませんでしたが。
全く違う。
できるのであれば、すべての指間の開きを180度以上に広げられるようにしたいと(やっと)気づきました。
親指から番号を1-5とつけるとして。
1・5は当然180度以上開くようになっていますが。
1・4も開くとは思ってなくて。
長年弾いていますから簡単に開くようになりました。
それが1・3でも180度開くし、自分の小さめの手で1・3でオクターブが弾けるということにこれまでまったく気づかずにきてしまった。
さらに、ギリギリですけど1・2でもなんとかオクターブが弾ける。
広げてみれば1・2で180度開くようになる。
そこで、各指をわざともう片方の手で広げるように毎日やってます。
体操選手が無理にやるのと同じ。
1・2、1・3、1・4、1・5が180度以上開くのはすぐできるようになりました。
2・5もほぼ180度ほど開くようになりました。
1本指おき毎に、1・3はすでに180度開くようになってますけど、2・4、3・5も150度ほど開くようにはなっていますし。
隣同士の指、1・2は開くからいいとして、2・3、3・4、4・5の間も現在90度から120度くらい。
これを続けていれば、1年くらいで150度くらいはいけるのではないかと。
「開くことが何か良いのか?」と思われるでしょうが。
やってみない人間にはわからないし、たぶん他の楽器にも有効だとは思いますけど、特に鍵盤楽器を弾く人間はとても効果的です。
大きな手の人間にはわからないのかもしれませんけどね。
実際には手の大小にかかわらず、絶対にやった方がいい。
やることは無意味だと思う人間は、死ぬまでこの効果を知らずに死ねばいい。
それはいいとして。
確かに効果的です。
「ピアニストにとって手のでかい人間が有利」であることはわかっていますし。
音が全く違う。
練習の多寡ではなく、肉体的条件に恵まれている。
そして、それは手の小さい人間はどうあがいても叶うことではないこと、のはずだったのですけど。
少しでも広がるのであれば、それだけでもそれまでの自分にはない自分の音を出すことができるようになる。
ガキの頃に、漫画で「指の間の水かきを切除する外科処置をする」という冗談のような話がありましたが。
手が広がることの重要性がわかった自分が、今10代でカネがあるなら間違いなくやりますね。
ということで。
この1年ほどの訓練でかなり変わりました。
大学生の頃、今の自分と比べればアホのようにヘタクソだった自分でしょう。
当時の自分は、チャレンジはしてみたのですけど絶対に弾けなかったラフマニノフの3番コンチェルト。
「弾ける弾けない」以前に、練習をすることさえも拒まれてしまっていた曲です。
どうやって譜を読めばいいのかわからなかったし、どうやって弾けば弾けるのかもわからなかった曲の一つです。
それが。
昨日からちょっと楽譜を引っ張り出して試しているのです。
・・・練習できています。
すばらしぃ。
それでさらに企みですが。
この楽譜を出版しているのは事実上アメリカのBoosy社の独占のようなものですが。
記述が小さすぎてとにかく読みにくい。
むずかしい曲であることは間違いないでしょうけど。
これが余計に難しいと思わせているのは、この楽譜の記述の小ささに原因があると若いころから思っていました。
これがもっと大きな記述であればもっと弾きやすいはずだと思えるので。
これを楽譜を作り直して、さらにソロ用に編曲して。
それを出版しようと思います。
とは言っても。
これまで計画は腐るほどたまっているので、実現するかどうかは別ですが。